講師である「ねこあし」指導員によるサークル説明です。 --------------------------------------------------- 日本武術太極拳連盟の公認指導員で現在も太極拳連盟で鍛錬し続けている講師が、重度障害者の外出介助ヘルパーや要介護者のホームヘルパーの仕事を通して今まで何人も「まさか自分がこんなになってしまうなんて…!」とアッ!という間に障害者になってしまった方々や、障害にはならなくても年を重ねて体の具合が悪くなり社会参加出来なくなった方達と接してきた為「こうなってしまう前に、私に出来ることはないだろうか?」と考えた時、自分自身、トドのような体型だった体重が毎月1sずつ10ヶ月で10s減り、階段の上がり降りが辛い程の膝の痛みもなくなり、人から「若い!」と言われる等、太極拳によって救われた数々を思い出しました。 太極拳は深くゆったりした呼吸、意識、動作を協調一致して行うので、血液循環を活発にし、胃腸のぜん動を促すので「呼吸器系統」や「消化器系統」に良く、また、腰を軸とした円運動で、絶えず重心が移動する運動なので「骨格」「筋肉」「関節」を鍛錬し、「バランス感覚」も養うことが出来ます。この様に全身の各系統、器官の働きが向上するので「老化」を防止することも出来ます。 体内の状態が良ければ、「皮膚」の状態も良く、その上、ストレスなどの精神状態にも良い影響を与える等、健康法としては特に優れているのが太極拳だと思います。 私も体調の悪い時は積極的に太極拳をして治すようにしております。ちょっとしんどい時などは、太極拳をしたらすっかり元気になり、心も体も軽く楽になっておりますので、「しんどいから休みます」はこのサークルでは言わないようにして頂きたいのですが…でも、常に熱心な練習仲間に「太極拳をしたらしんどいのが治るねー」と言ったら「そんなこと無い。しんどい時は休む」と言う方も多くいらっしゃるのも事実です。私が以前ご指導を受けていた本場中国で子供の時から武術一筋に鍛錬してこられてた先生は、やはり「どんなに疲れてても太極拳をすると元気になる」と仰ってました。至らない私が同じように元気になれたのは、天才治療家と言われた野口晴哉先生の「気」の勉強や呼吸法、活元運動、虚実などを20代の若い時に勉強出来た事や、声楽をやっていた頃にベルカント唱法というイタリアオぺラの発声法、呼吸法を学ぶことが出来たのが大きかったのかもしれません。 「人生に無駄な事は何も無い」と言われているのに、「人生を掛けていた声楽や、その為にやっていた野口整体の2つが生かされていない! 中途半端で何にもならなかったじゃないか?」と思っていた時に「太極拳」と出会い「アーこれだ! この太極拳なら私が今までやって来たことが結びつき、生かされる!」と感動を覚えたのが忘れられません。 最近も推手の飛ばし合いの練習をしていた時に、昔ほんの少しかじった事のある「心身統一合氣道」を思い出し、今また新たに「全ては繋がっている」事を実感させて頂いています。 上記の理由から江坂太極拳サークルを創りました。「自分の身体は自分で守りたい。ゆっくりズムで楽しく元気に生きたい」と願う方々と、仲良く一緒に作ってゆくサークルです。 |